山鳥坂ダム建設計画の見直し案は、「肱川の抱える課題解消のために」という題目になっています。しかし、肝心の山鳥坂ダムそのものについての具体的な説明はP.5にごく簡単な図がひとつあるだけで、見直し案提示後(H13.8.27)に、中予地区に対しては利水容量等を明記した資料や事業費※が示されたことと考え合わせると、肱川流域が軽んじられているように感じられてなりません。また、見直しにあたっての基本的な考え方の一つに「ダムがない自然な流れの復活」を目指すとあります。 ※事業費(中予へ示されたもの。見直し案には掲載されていません。) 山鳥坂ダム建設費・・・1,030億円(H11単価) 鹿野川ダム改造・・・・・300億円 総事業費 1,330億円
想定される概算事業費 鹿野川ダム改造・・・約300億円 山鳥坂ダム建設・・・約850億 円 計 約1,150億円 山鳥坂ダム建設計画の再構築計画案は「肱川の安全の確保と清流の復活を目指して」という題目になっています。この案には、中予分水に関する記述がありません。しかし、「『山鳥坂ダムの建設に関する基本計画』は、平成6年8月に告示された後、変更または廃止の事実はない。」「『再構築計画案』は、肱川流域の合意形成をはかるために四国地方整備局が作成した提案書である。」等と書かれた文書※もあり、中予分水が完全に中止されたことを意味するのかどうかは不明です。 ※詳細は、トップページ右下の目次より「【分水1】実はいまだ継続中?の中予分水計画」の頁をご覧ください。